親睦活動

いまだからこそ、「ぶらり旅造船所見学と無人島探索」

 秋も深まった10月21日、「磯子造船所見学と横須賀ぶらり旅」が職業奉仕委員会と親睦活動委員会共催で実施された。参加者は合計19名。  まず訪れたのがジャパン マリンユナイテッド株式会社磯子工場。構内の事務所会議室で担当者から工場の概要の説明を受けた後作業着に着替え、ヘルメットを着用して工場内を見学。また会社側が用意した構内巡回のマイクロバスで海上自衛隊の巨大な護衛艦「かが」を間近に見ることも出来たが、構内が撮影禁止のため、その勇姿を誌面でお見せできないのが残念だ。

 続いて明治18年創業の海軍料亭「小松」に場所を移しての昼食。山本五十六をはじめ多くの海軍軍人に愛用されたこの料亭には、東郷平八郎などの書が保管されている。食卓に出された「東郷ビール」は、「アミラーリ(提督)」というフィンランドのビールのシリーズの一つで日本にも輸入されていたが、1991年に生産が中止され、現在はその瓶ビールのみが日本で生産されているという。

 昼食を楽しんだ後、バスで三笠公園へ。そして三笠桟橋から沖合約1.7kmにある無人島・猿島に渡る。ここでわれわれは二つのグループに分かれ、それぞれ担当のガイドから詳細な説明を受けながら、東西約200m、南北約450mの猿島を一周。島内に は海軍港碑をはじめ、探照灯のための発電所、弾薬庫や砲台の台座など、あちこちに先の大戦の痕跡が残る。現地ガイドの至れり尽くせりの説明は特筆すべきであった。われわれのツアーのグループでも一同ベンチに座り、配られた第一製菓の「かぜよけ黒ニッキ飴」をしゃぶりながら、「猿島になぜ猿がいないか?」という紙芝居を楽しみ、そして再び船で三笠桟橋に戻ったのである。

 最後にぶらり旅の参加者の一人として、私的な感想を述べておきたい。

 あれから70余年もたったというのに、軍艦三笠は艦首を皇居の方角に向けたまま、いまもそこにあった。幼稚園の遠足で私たち園児が横須賀で軍艦三笠を見学したのは、昭和17年だった。そして帰りのバスの中で、私たち園児は声を揃えて西条八十作詞、中山晋平作曲の歌「東郷さん」を歌ったのである。

♪東郷さん東郷さん 東郷さんは偉い人

♪軍艦三笠のマストの上に高く掲げた信号旗

♪天皇陛下の御威光を世界の人に見せました

 東郷平八郎など軍神が活躍した日本のその後を、私たち年配のロータリアンはよく知っている。そして中国の脅威が叫ばれるとき、今回のぶらり旅は、いろいろな意味で参加した会員に多くのことを考えさせたに違いない。そんないまだからこそ、今回、軍艦三笠の艦尾のさかみと書かれた艦名プレートを左から「さかみ」と読んで首をひねるような若手会員の参加が少なかったことを、私はとても残念に思ったのである。

高山俊昭

最近の親睦活動

過去の親睦活動一覧